クレーンゲームの制作について
このクレーンゲーム制作については、
技術の成果というより、こどもたちと大人が一緒に挑戦した時間の記録です。
つくるとこ柴田製作所の第2回目の作品展から
KくんとJくんはゲームを作って参加をしてきました。
2022年 ボールキャッチャー
(9歳の時)
2023年クレーンゲーム
(10歳の時)
2024年クレーンゲーム
(11歳の時)
2025年 クレーンゲーム
(12歳)
2人は小学校を卒業する年齢でこどもせいさくしょのメンバーとしての参加は
今回が最後になります。
年々技術が上がり、つくることへの関心とたのしさが高まり
・楽しめるものを作りたい
・少し難しいことに挑戦してみる
・適当では精工な工作はできない
そんなことを思いながら?最後の作品展は
「モーターや電気を使って作ってみたい」
と言ってました
『「無理かもしれない」からのスタート』
電気とかモーターとかは私には無理やな・・・
誰か教えてくれる人がいないかな・・・っと。
いろんな人に声をかけました
そして現役工業高校の先生に聞いてもらうことができました。
返事は「無理」でした。
12歳の子では無理じゃないか
現実的、物理的に(時間や場所や費用)考えても無理です。
(ムリですよね~しかも知らん人からのムリなお願いやし。(納得))
それでも、「聞くだけ聞いてみて無理ということも経験」でいいと思っていました。
じゃあ今、できることをすればいい!
でもでも。。。
私の頭の片隅に最初からチラついている人がいました
それは・・つくるとこ柴田製作所のいろんなことを助けてくださってる
技術作業員さんのようなおじさんです
若い時は電気関係のお仕事をされてて、退職後は趣味で木工をしているおじさんです
ご高齢やし、こどもたちがつくりたいものと違うものになったら困るしなあ・・・
と迷っていました
でもでも。。。
2人がこどもせいさくしょで過ごしてきた集大成として挑戦させてあげたい!
一度おじさんに頼んでみることにしました
「「無理」って言うてくれてもいいです(笑)」って言いながら頼んでみました
今まで作ったクレーンゲームの写真や動画とKくんがダンボールで作ったクレーンの爪を見てもらうと
「この子たちなら出来るんちゃがうかな、試しに作ってみるわ」
ってことでおじさん軽やかに受けてくれました!!
ありがとうございます(嬉泣)
『制作がはじまる』
そして1ヵ月後
作ってくれました(すごい!!!)
試作は最後のクレーンでお菓子をつかんで出口まで移動するところが手動でした。
これを見て2人は何ていうか・・・
「もし2人がこれならイヤだと言ったら終了します」とおじさんに伝えました
立派な試作を目にした2人は手動なんて気にもならないくらい
目を輝かせて「作りたい!!」っと言いました。
2人は自分たちが習ってるプログラミングを活かして
手動の部分をなんとかできないかと話していました。
2人は出来る気がしていました。
おじさんが言いました
「プログラミングができるかもしれんけど、”プログラミングするモノ””をつくらないとできないよ」
・・・
今回はおじさんの電動式+手動式のクレーンゲームをつくることにしました。
そして、制作がはじまりました。
作品展までにおじさんと2人の都合が合う時間は限られていて
4回の制作日程になりました
『制作現場のリアル』
そして初日の10/18㈯
おじさんはなんと!全部電動で仕上げてきてくれました
すごく頑張ってくれました(ありがとうございます!!)
(しかし・・・こうなると2人ができることってあるのかな?)
試作の完成したクレーンゲームを体験した2人はテンションMAX&MAX
あんまり時間がないので
おじさんがパーツを全部作ってくれて2人が組み立てる
ということになりました。
Kくんが何回も何回も調整しながら作ったダンボールの爪を使いたかったのですが
ダンボールの爪は弱く、繰り返しやってるとふにゃふにゃになってしました。
残念。
おじさんが木でクレーンの爪のパーツを作ってきてくれました
早く作りたくてウズウズしていました(笑)
枠のパーツを組み立てます
ボンドでくっつけていくので乾かす待ち時間が集中力が切れてふざけます。
(まだこどもやから仕方ない…)
2人は隣のカフェで休憩することにしました(笑)
「コーヒー飲みに行こう」言うて行きましたが
ソフトクリームを食べてました(笑)
休憩後、再び
枠組みの組み立て作業と
半田付けにも挑戦しました
2日目、3日目は
こどもせいさくしょの時間に制作しました
宿題だったモーターの調整
半田付け
たのしい
どんどん組み立てていきます
待ち時間・・・
やることがないとまた、ふざけてしまいます
「何かやることを与えてください!!」
とお願いしないと作業の邪魔をし始めます
おじさん苦笑い。
『「つくる」には人と時間とお金がいる』
3日目の制作後、2人と話をしました
モノをつくるって人の力と時間とお金が必要なこと
を伝えたくて何から話そうかと考えました。
2人を応援したいと思ったこと。
時間と労力を使ってくれたおじさんのこと。
材料費と講師料のお金がいること。
クレーンゲームで得た収益についての話もしました。
「景品のお菓子代(2人が買った分)を超えた分はこどもせいさくしょの活動費にするのがいいかな」
「自分たちのお金の儲けがないならがんばれへんっていうのはなしやで」
2人とも納得してくれました
保護者の方とも相談しながら進めていきました。
最終日
前回の半田付けがうまくできてなくて、おじさんがやり直してくれたけど
持って来る移動の衝撃で?うまく作動しなくてまたやり直さなくてはならなくなりました。
おじさんが直してくれてる間に2人はサインを書いてました。
結局、なおらなくておじさんが持って帰ってやってくれることになりました。
『作品展の当日』
当日は、たくさんの人にあそんでもらいました♬
小さなこどもには優しく,丁寧な対応で
サービス精神も忘れずに接客していました。
途中で何度も ”半田タイム” という修理の時間がありましたが
90回ものクレーンゲームを体験してもらうことができました。
おつかれさまでした!
おじさんは、2人がやりとげたことにホッとして喜んでくれました。
2人はおじさんがいないとこで「いい人やな~」と話していました。
この制作で伝えたかったこと
やりたいことが実現できたことで、つくるたのしさを経験し、作り上げた達成感と、おじさんへの感謝の気持ちが湧いていました。
また、一緒に考え、応援してくれる大人がいることへの信頼感にもつながったのではないかと思います。
とてもいい経験になり、きっとこれから先のどこかで、この経験が生きていくと思っています。
クレーンゲームを制作している様子を見ていた子が、「次は自分もするのかな」と言っていましたが、このクレーンゲーム制作を後輩に引き継いでいくことはありません。
それぞれが、こどもせいさくしょでやり続けてきたことの集大成として、
その時その時で応援できたらと思っています。
卒業の年齢になったからといって、全員が何かすごい作品を作らなければならない、
ということではありません。
これからも、「できた結果」よりも「やってみたい」という気持ちに、
一緒に向き合う大人でありたいです。
最後に、クレーンゲームの収益は材料費への支払いに充てました。
また、保護者さんにも費用のご負担をいただきました。
ありがとうございました。
こどもせいさくしょは6年生まで。
「卒業しても来る」と言ってくれていますが……どうしよーかな~(笑)
0コメント